トレーラーの選択

トレーラーはいろいろな方法で分類できます。

 生産場所で分類すると国産輸入品となります。国産は製造元がしっかりしているという安心感があり、当然サポート体制もよいはずで、お金に余裕のある人にお勧めできます。欠点は当然価格が高いということで、このホームページを御覧になる人には、高価であれば意味はないのでは?と考えると思います。ただし製品の信頼性はやはり国産が一番で、自作から輸入品へ、そして最後には国産品へと買い換える人もいるようで、理解できなくはありません。

 もう一方の輸入品については、とにかく価格が安いことにつきます。本体だけなら4万8千円位からあり、トレーラーに入門するには、ぴったりではないでしょうか。ただし輸入品もほとんどがパーツの状態で輸入され、販売店で組み立てられるものについては、国産と同様に高価なものが多く、メリットが半減してしまいます。やはりおもしろいのは、輸入品のキットを購入して自分で組み立て、ナンバーをとることだと思います。ただし製造元は自分ですから、すべての責任を自分が負わなくてはなりません。自分の作成したトレーラーが走行中に、破損して大事故になっても、誰も責任をとってくれません。更におもしろいのは、メーカーや販売店の既製品ではなく、自分なりにアレンジ(改造と呼んでもよいでしょう)した状態で、新規登録できることです。

 構造(主要部材)で分類するとスチール製ステンレス製、及びアルミニウム製に分類できると思います。同じ強度であれば、より耐食性(錆びづらいこと)が高く、軽い方が高価なことはいうまでもありません。一番良いのはアルミニウムですが、接合部の強度確保が難しいらしく、コストが高いためここでは取り上げません。またステンレス製も全く錆びないわけではありませんが、高価な部類に入ります。ガルバリウム(ガルバナイズではありません)というものもありますが、あまり売られていないようなので省略します。

 一般的に主流を占めているのがスチール製ではないでしょうか。実はスチール製といってもその、防錆処理法によって、多種に分類されます。安価な順(錆びやすい順)に書きますと、1.錆止め塗装2.焼き付け塗装3.メッキ塗装(ジンクイット・ジンク塗装・ローバルシルバー等)4.メッキどぶ付け・溶融亜鉛メッキ(ガルバナイズド)に分類でき、主流は2と4です。4のメッキの中でもメッキの量(厚さ)によって上下があり、一般的なZ08からZ12、メッキ量の多いZ27等、数字が大きい方が優れています。メッキは塗装と違い、小さな傷ならば自分自身で再度復旧する力を持っており、コスト性能比ではなかなか優れていると思います。

一台目のトレーラー(¥69,000)

 さてトレーラーの選択ですが、私は四輪駆動車の雑誌から、このトレーラーの存在を知り購入に至りました。よく本屋で4×4マガジン等、年に1回くらいとても分厚いパーツリストが販売されています。その中でヒッチメンバーと一緒に輸入トレーラーが掲載されており、大変参考になりなりました。トレーラーに興味のある方は、船の本ばかりでなく、一度その車の本を購入していろいろと比較検討してみることを、おすすめします。私が最初に購入したのは、上の写真の赤いトレーラーで、6万9千円ものです。購入後にナンバーが必要なことがわかり、いろいろと聞き回った末に初心者は車検用のキットを買った方が楽との結論を出し、一ヶ月後にもう一台トレーラーを購入するという暴挙にでてしまいました。今思えばかなり無駄な出費となりましたが、私のような失敗をしないよう願いを込めてこのホームページを作成する事にしたのです。今ならこの安いトレーラーでも車検を取る自信はありますが、まずはこの2台目のトレーラーに関して書くことにします。

 1台目のトレーラーは車幅は小さいのですが、全長が長く普通車登録(陸運事務所で検査を受け1年に一回の車検です。)となるものでした。その後に札幌の陸運事務所へ行き、車検のことをいろいろ聞いてきましたが、私のボートでは軽登録の全長の短いトレーラーでも良さそうだったので、2台目の白いトレーラー(車検キット付き)を11万9千円で購入しました。これはジェットスキー用だったので多少の改造が必要でしたが、軽登録となるので2年に1回の車検でO.Kです。本体は焼き付け塗装品で、海で使用するには多少不安もありましたが、先立つものが無く、まずはやってみることにしました。購入先はキットのため通信販売でも購入できるようでしたが、私は札幌のカー用品店ハローズ(大昔はオートバックスのフランチャイズ店でした。)のアウトドア部門(トムソーヤー)で購入しました。店の場所は札幌市西区西町で旧五号線沿いです。ここのキャリア・トレーラー売場担当の店員さんがとても良く対応してくれた為に、自作する決意が出来たようなものです。本当に感謝します。

 さてトレーラーが決定したらいよいよ組み立て、そして登録への挑戦となります。