トレーラーの組立について

 トレーラーの組立自体は、特に難しいところは有りません。一つだけ注意する点としては、工具はアメリカサイズのインチ工具が必要で、乗用車の車載工具などはミリサイズのため使用できません。私はもう一つの趣味であるバイクがハーレーダビッドソンのため、インチサイズ工具のフルセットを所有しており、それが使えました。980円位でDIYセンターで売っているボックスレンチセットの11m/m,13m/mというサイズでも使えると思います。

 しかし車検対応のキットを組み込むとなると話は別です。下記の右側にあるのが駐車ブレーキですが、トレーラー本体は輸入物なので駐車ブレーキの取り付け穴等はなく、取り付ける位置さえわかりません。自分の勘と経験でワイヤーが車体に接触しないよう、取り付けてみましたが、車検取得後にウインチを取り付ける邪魔になったりしますので、事前に良く検討する必要があります。(後でウインチポストとトングジャック<小さなジャッキ付きの前輪>を付けるときに苦労しました。)

 それともう一つ注意しなければいけないのは、写真左側先端のボールカプラー(黒い接続金物で牽引車のヒッチボールと連結します。)のサイズが2種類有り、一般的な2インチの物と、ジェットスキー等の小型トレーラー用の1・7/8(1か8分の7)インチの物があり、これだけはトラクタ、トレーラーが一致しないと連結できません。本来下記のような小型トレーラーは1・7/8インチですが、牽引車側のヒッチボールは2インチが多いようで、将来大型ボート等の牽引も考えると、2インチに統一しておいた方が良いと思います。私の場合は、トレーラーのボールカプラーを2インチの物に変更しましたが、実際にはトレーラー本体のメインフレームのサイズが違うために、隙間が出来、そこにステンレスのプレート(ホームセンターで売ってます。)を挟み込んでボルト止めしました。当然1・7/8と2インチでは取り付け穴の位置も違い、電動ドリルとリーマーで穴開けをして取り付けました。

 下記写真左側は駐車ブレーキを左右に振り分けるための二股のプレートを本体に固定している部分です。写真右はドラムブレーキの部分で実は札幌の軽自動車検査協会のみ、ブレーキの図面を提出するよう言われるようで、回転角シータで駐車ブレーキを引くとどうなるこうなるという、図面を添付しました。(これは販売店に無理を言って、FAXしてもらいました。)書類については別の頁で詳しく紹介したいと思います。

 駐車ブレーキについては、このようなサイドブレーキ式のもので無くても車検が通ることがわかり、普通車登録(一年車検)でも良ければ、最初に購入した赤い安いトレーラーでも車検がとれます。実際にはホイールをロックできればよいとのことで、チェーンを巻いてロックする方法や、長いボルトをホイールに貫通させて、ロックする方法などいろいろ考えられているようです。私の時も検査場で駐車ブレーキを目一杯引いた状態で、牽引車を少しだけ前進させ、トレーラーの車輪がロックされたまま引きづられればOKでした。