ボートトレーラー自作とナンバー取得

オカバヤシ・プロジェクト 発進!

はじめに

それは平成12年11月6日に私に届いた一通のメールから始まりました。一日に約80〜100通ほどのメールに目を通して返事を書くのですが、その中に大阪に住む岡林さんという方からトレーラーの問い合わせのメールがありました。以下はその全文です。

トオルさん、はじめまして。大阪の岡林です。
僕は、ボートトレーラーに興味があり、ホームページのトレーラーの記事を見せてもらいました。
おもしろかったです。僕は、ジェットボートとジェットスキーを持っていて、今は軽ナンバーのトレーラーで運んでいます。今年からジェットボートで釣りをたのしんでいます。じつは現在、僕は自作でトレーラーをフレームから製作し、ナンバー取得しようと、計画しています。トオルさんはホームページのなかで、組み立てキットのトレーラーを、ナンバー登録なさってらっしゃったので、いろいろ教えて欲しい事があります。まず最初に、完全に自作のトレーラーを登録するために、必要な書類とその書類の入手の方法。次に、製作にあたって注意する点と、必ずいる機構などです。今後、16ftくらいのトレ−ラブルボートに買い替えたいとおもっているので、大きめのトレーラーを作成しようとおもいます。突然メールで、こんな質問をするのは、たいへん失礼とは思いますが、よろしくおねがいします。
これからも、おもしろいホームページがんばってください。

 はっきり書かせていただくとこのようなメールは結構多くて、簡単に問い合わせをしてくる割にはこちらから丁寧に説明してもお礼のメールどころか全く音信不通というケースが多くうんざりしていました。岡林さんにも最初は本当にそんな大変な事(トレーラーの自作とナンバー取得)を本気でやるつもりがあるのかとかなり疑っていたのは事実です(すみません)。そのために登録は管轄の陸運でやらなければならないので、まずは陸運に自分自身で行って話を聞いてみてくださいとすすめました。普通ならここで音信不通になるケースがほとんどなのですが、岡林さんはそれからも何度かメールをくれて私自身も本気でやろうとしてるという意気込みが伝わってきました。私自身意地悪で言った訳ではなく、本当に全国各地から問い合わせが有る中で私は札幌の陸運事務所とのやり取りの知識しかなく、他の陸運の話を聞くとかなり対応や検査基準の違いがあり気になっていました。この件は後ほど何度か具体的な例が出てきますが、とにかく役所とのやり取りがナンバー取得の全てですので、まずは陸運と顔見知りになっていろいろ教えてもらわなくては絶対にナンバー取得は出来ません。

 またトレーラーを自作するということはトヨタやホンダのように新しい車を開発して、全てについて強度計算をして安全基準を満たしていることを証明しなくてはいけません。当然ですが申請書は強度計算書と図面との戦いになります。後でわかったのですが岡林さんは家業の鉄工所で働いていて、部材についてはかなり詳しく、また友人に自動車メーカー(ダイハツ)で車の強度の研究をしている方がいて、この2点がオカバヤシ・プロジェクトを成功に導いたと思っています。ここで岡林さんのプロフィールをご紹介します。(もちろんご本人の許可を頂いてます)

名前 岡林 伸浩 (おかばやし のぶひろ)
   妻  瑞穂   娘 泉(1歳)
大阪府柏原市在住
生年月日 昭和48年12月18日
職業 家業(鉄工所)
趣味 ジェットスキー ウェイクボード スノーボード もの作り その他
愛車 三菱チャレンジャー2800D 5MT
好きな音楽 JAYWALK
好きな食べ物 海産物全般

さぁ、オカバヤシプロジェクトがスタートです。
実際に組み立てている途中の写真や最終的には申請に使用した全ての書類をここでご紹介します。お楽しみに!

岡林さん、ナンバー取得おめでとうございます。本当にお疲れ様でした!